4/12/2010

シャッター・アイランド(SHUTTER ISLAND)












シャッター・アイランド official site

http://www.s-island.jp/

今日は「シャッター・アイランド」を観てきました。


ネタバレすると面白さが半減してしまうので、
できるだけ何も知らずに観に行くことをオススメします。


以下、感想を書きますので観る予定のある方は

お気を付けください。






この映画は、「記憶」と「現実」がテーマだと思う。


これまでの記憶の積み重ねによって成り立っている

今という「現実」が、その人のとらえ方によって

すさまじく変わるものだ、ということが150分近くを

費やして丁寧に描かれている。



「現実」とは何だろうか。

物語中盤過ぎにテディとレイチェルが洞窟の中で

会話するシーンが、その問いに気づく大きなヒントとなった。


「精神病患者は、たとえまっとうなことを言ったとしても、

周囲から『精神病患者だ』と決めつけられているので

決して周囲の同意を得ることができないし、まっとうな

人間だ、とはみなされない。」


すなわち、「"正しい"見方」とはマジョリティーが共有している

ものの見方である、ということだ。



でもその見方には、なんの裏付けも存在しない。


もし権威をもった第三者から、

「君の見方は妄想でしかない。これが現実だ。」

と突きつけられたら、反論できるだろうか。

そう考えると、自分のものの見方がどんどん
信じられなくなってくる。



精神の病を抱える人と、そうでない人は、

実は紙一重なのかもしれない。

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