シャッター・アイランド(SHUTTER ISLAND)
シャッター・アイランド official site
http://www.s-island.jp/
今日は「シャッター・アイランド」を観てきました。
ネタバレすると面白さが半減してしまうので、
できるだけ何も知らずに観に行くことをオススメします。
以下、感想を書きますので観る予定のある方は
お気を付けください。
この映画は、「記憶」と「現実」がテーマだと思う。
これまでの記憶の積み重ねによって成り立っている
今という「現実」が、その人のとらえ方によって
すさまじく変わるものだ、ということが150分近くを
費やして丁寧に描かれている。
「現実」とは何だろうか。
物語中盤過ぎにテディとレイチェルが洞窟の中で
会話するシーンが、その問いに気づく大きなヒントとなった。
「精神病患者は、たとえまっとうなことを言ったとしても、
周囲から『精神病患者だ』と決めつけられているので
決して周囲の同意を得ることができないし、まっとうな
人間だ、とはみなされない。」
すなわち、「"正しい"見方」とはマジョリティーが共有している
ものの見方である、ということだ。
でもその見方には、なんの裏付けも存在しない。
もし権威をもった第三者から、
「君の見方は妄想でしかない。これが現実だ。」
と突きつけられたら、反論できるだろうか。
そう考えると、自分のものの見方がどんどん
信じられなくなってくる。
精神の病を抱える人と、そうでない人は、
実は紙一重なのかもしれない。
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