師走、バテずに最後まで走り切りたいものです。
さて、9月から11月まで、ほとんどまともに本の紹介をしてませんでした。
最近、本を買う欲求を我慢しきれなくなって、新たに10冊くらい
買ってしまったので(ネットの古本はホントに便利)、これを機にいったん
手持ちの本を整理しようと思っています。
・・・というわけで、私が3カ月で読んだ懐かしの(?)本を紹介します。
サッカーの見方は1日で変えられる 木崎 伸也 東洋経済新報社 2010-04-29 売り上げランキング : 20195 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
特に印象的だったのは、
・良いチームは、後半40分でも全体をコンパクトに保てている
・良いMFは、ニアゾーンをうまく使う
サッカーは割と見るけど、どうも「うおー」とか「きゃー」とか言ってばっかりだな、
という人におすすめ。ちょっと違った見方ができるようになります。
絵画を読む―イコノロジー入門 (NHKブックス) 若桑 みどり 日本放送出版協会 1993-07 売り上げランキング : 98840 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
西洋絵画によく見られる、モノによる「暗示」を理解しよう、という本。
(イコノロジーをこんな適当に表現していいのかわからないが、
大方はあってると思う)
これを一冊読めば、展覧会で絵と向き合う時に新たな見方が獲得できる。
いま改めて手にとってみて、売るのをやめました(笑)
働くことがイヤな人のための本 (新潮文庫) 中島 義道 新潮社 2004-04 売り上げランキング : 20041 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
「なぜ働くんだろう」ということを、就活コンサルではない人が
突き詰めるとこんな感じ、という本。
全く世間に媚びない感じがいい。これは本当におススメ。
反貧困―「すべり台社会」からの脱出 (岩波新書) 湯浅 誠 岩波書店 2008-04-22 売り上げランキング : 50217 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
特に第3章(「貧困は自己責任なのか」)は興味深い。
立ち読みでもいいので、そこは読んでほしい。
私個人としては、貧困は自己責任ではないと考えている。
フランス映画史の誘惑 (集英社新書) 中条 省平 集英社 2003-01-17 売り上げランキング : 69628 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
書かれた数少ない本。
いわゆるアメリカ映画とは違う、フランス映画のなりたちがわかる本。
「フィルム・ノワール」や「ヌーヴェル・ヴァーグ」が思想と強く結びついて
いたことは新たな発見だった。
思想が重視されるからこそ、英語ではなくフランス語を用いるフランス
でそういった運動が花開いたのかもしれない。
パラレルワ-ルド・ラブスト-リ- (講談社文庫) 東野 圭吾 講談社 1998-03-13 売り上げランキング : 2608 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
分量は多めかもしれないが、すごく面白い。
記憶が食い違う2人がたどり着いた真実とは・・・。
ルポ 貧困大国アメリカ (岩波新書) 堤 未果 岩波書店 2008-01-22 売り上げランキング : 1637 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
実際にアメリカに行ってみて、内容は割と真実ばかりだと思った。
落ちてたレシートを見たら、「フードスタンプ」で買った物だったり、
Holleywoodではダウンタウンから数百メートルのところに軍の
リクルートセンターがあったり(あきらかに観光に来た若者を
引きいれようということなのだろう)。
アメリカの負の部分を垣間見れる一冊。
ただ、「アメリカはそんなに悪いところじゃない」、というのが
旅を経ての総論的な感想です。
不平等社会日本―さよなら総中流 (中公新書) 佐藤 俊樹 中央公論新社 2000-06 売り上げランキング : 15143 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
佐藤俊樹先生の一冊。
これも、少なくとも社会学をかじったことのある方には、強くお勧めします。
文中に出てくる、「以前存在していた、ブルーカラー上層という階層上昇
ルートが現在なくなりつつあり、階層を上昇させたければホワイトカラー
としてやっていく以外になくなった」という指摘は、非常に鋭い。
ただ、個人的には現在の「非営利団体設立、あるいは起業」という潮流は
「ブルーカラーにおける階層上昇」のオルタナティブとなりうると考えているので、
日本社会がより閉塞状態に進んでいくとは思っていない(というか、思いたくない)。
僕らの世代がなんとかしないといけない。
イスラームの日常世界 (岩波新書) 片倉 もとこ 岩波書店 1991-01 売り上げランキング : 14810 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
あり方に興味を持っていたため、試しに読んでみた。
「コーラン」という経典の(キリスト教の聖書からみた)特殊性に
驚いた。
チャンスがあれば、イスラム圏に行ってみたいなぁ。
世界級キャリアのつくり方―20代、30代からの“国際派”プロフェッショナルのすすめ 黒川 清 石倉 洋子 東洋経済新報社 2006-05 売り上げランキング : 3546 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
「世界は広い、日本はスタンダードではない」ということ。
本当に留学したい。というか、すると決めた。
ただし、自分の中でよりしっかりとした理論武装が必要。
イノベーション思考法 (PHP新書) 黒川 清 PHP研究所 2008-03-15 売り上げランキング : 190823 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
「イノベーション」とはいかに起こるのか、誰が起こすのか。
この本をきっかけに、ただいま、フリードマン『フラットな世界』
を読んでいる最中。
The Alchemist Paulo Coelho HarperCollins 2006-10 売り上げランキング : 2929 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
アメリカの古本屋さんで$7で購入し、帰りの飛行機で読む。
メッセージとしては、「ハングリー精神を忘れるな」あるいは
「チャレンジなくして自らの道を進むことはできない」という
感じだろう、と読めた。心にしみる。
英語力に自信がなくてもきっと読めるので、気分転換に洋書を、という人にもお勧め。
以上、長い記事を最後まで読んでくださりありがとうございました!