11/14/2010

アメリカ一人旅を経て思うこと。












Seattleの夜景。


11月4日~11月12日まで、学校をさぼって(ホントすいません)
アメリカへ一人旅をしてきました。
自分のものの見方を広げる上で、価値のある旅でした。
後々旅のようすはアップしますが、今回はいま感じていることを
ひとつ紹介したいと思います。

「働き方」のスタンスについて。
アメリカでさまざまな店に入る中で考えたこととして、
「私としての個人」と「団体に属する個人」、どちらが
より前面に出てくるかということがある。
すなわち、お客さんに接する際に「私個人」を下敷き
として会話をするのか、それとも「団体のなかのひとり」
として、できるだけ団体として足並みをそろえていくのか
ということである。

日本では、「団体に属する個人」という側面が前面に出てくる。
たとえばファミレスで働くアルバイトの人たちは、マニュアルに
沿って、一定水準のサービスをすべてのお客さんに平等に提供
している。そのため、批判を恐れずに言えば、私は彼らをまるで
「ぬくもりをもった機械集団」のように感じることがある。

それに対してアメリカでは「私個人」という側面が前面に出てくる
ように感じた。たとえばショップの店員さん。
"Hello,how are you?"
で会話を始めるのがお決まりのパターンだ。それに応じて
"And you?"
と聞けば、たいてい
"Fine,thank you."
という紋切り型の答えが返ってくる。
「日本型」も「アメリカ型」も、どちらもある意味紋切り型の発話が
行われる点では大差ない。
ただし、ここで「日本型」と大きく違うのは"I"と"You"という「私個人」
の存在がクローズアップされることではないだろうか。
「組織で働いているが、働いているのはまさに『私個人』だ」という
意識が常に意識されるところに、「アメリカ型」の大きな特徴がある。

これはより抽象的にいえば、「ムラ意識の強い日本人」と「個の意識
が強いアメリカ人」というよく言われる二項対立のことを指すのだろう。

個人的には「日本型」の働き方は嫌いではない(もちろんこれは良い
面もある日本の「伝統」なのだから)が、「アメリカ型」をいろんなところに
ちりばめていくことが必要になってきているのではないかと感じる。

グローバリゼーションの真っただ中にある今、世界は日本だけで
できているのではないのだから。

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